書籍「ビッグデータ・ベースボール」に学ぶ ⑥ビッグデータが経済を救う!?予防の価値

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これまで全5回にわたって書籍「ビッグデータ・ベースボール」を内容に沿って様々な視点から紹介してまいりました。

今回はビッグ・データの最後の未開拓領域である予防についてのお話していきます。

メジャーリーグの負傷予防への取り組み

③緊迫した場面は体の負担が増加しますでも取り上げたようにチームにとって負傷の予防は非常に重要な課題です。

データに基づいたより有効な予防策を導入し、投手の負傷率を10%だけでも減らすことができれば、そのチームはほかのチームよりも圧倒的な優位に 立てます。

2013年にはその取り組みの一環として、予防のデータに基づいたアプローチをパイレーツを含めた12のメジャーリーグのチームが、有望な若手投手の数人に生体力学評価を受けさせました。

その内容は投手たちが研究所に赴き、体にマーカーを取り付けた状態で投球動作を行い、肘や肩にかかる負担を測定し、正常な状態の投手や故障を抱えた投手のデータベースと比較するというもの。

しかし、この生体力学的検査は完全ではなく何十個もの電子マーカーを取り付けた圧力スーツを着用しなければならないため、投手は通常の投球動作で投げるのが困難でした。

測定ツールの進化

その点を補うためパイレーツボルティモア・オリオールズモータス社の「圧力袖」を試します。この袖は腕と肘にフィットしやすい作りのため、投手は自然なフォームで投げることができます。袖に取り付けたモニター機器は肘にかかる負担をリアルタイムで測定できるという触れ込みで、負傷の予防に各段の進歩をもたらす装置として期待されました。

パイレーツは2014年、マイナーリーグの投手に対して毎日の栄養摂取、水分補給、休息、練習メニューの記録をつけさせ始めます。

更に春季キャンプでは、希望する選手にゼファーのモニター用ベストを着用させていきます。体にぴったり合うこの圧力シャツには、25セント硬貨ほどの大きさの黒い色をした円形の着脱可能な機器が胸の中央に取り付けられており、選手の心拍数やエネルギー消費を記録するセンサーからデータを収集することがでる仕組みになっています。

このモニター用ベストをバイオハーネスと言いパイレーツの選手達はシーズン中の試合でも着用するようになります。これにより選手達は自分達の栄養状態をモニターするだけではなく、試合中のプレイとアドレナリンとの相関関係を見ることが可能になりました。※アドレナリンに関する記述は ③緊迫した場面は体の負担が増加しますでの緊迫した場面では負荷が増加するで記述しています。

このような取り組みの結果、2014年のパイレーツの選手が故障者リスト入りした日数の合計がメジャーリーグ全チームの中で最も少なく済んでいます。

ビッグデータを用いた予防の問題点と現状

2017年現在パイレーツの成功もあり、このいわゆるウエララブルはメジャーリーグ全体に浸透してきていますが、良い面ばかりでなく様々な問題点も発生してきています。

スポーツイノベイターズOnline 2017年5月8日付の記事を引用して問題点を以下にまとめてみました。

  • 端末から得られる生体データは、選手のプライバシーの侵害にあたる
  • 個人の能力が数値化されることでそのデータが選手の絶対評価につながり、契約交渉などの材料とされる
  • 使用方法にもさまざまな制限が設けられ端末の試合中の使用認可は、MLB機構とMLB選手会の合意なしには行えない
  • データへのアクセスは試合の前後のみ認められ、試合中、さらにリアルタイムにデータを見ることは禁止されている

センサーの大きさや重さなど使用感に不満を持つ選手も多く、昨シーズンにゼファー・バイオハーネスなどのウエララブルを使用した選手はわずか20、30人しかいなかったという話もあるそうです。

ビッグデータで肩こり・腰痛予防

このように、実際に活用する場合の問題点は多いもののメジャーリーグをはじめとする、スポーツ界でのビッグデータを活用をした予防への取り組みは更に進歩しており大いに注目されています。

同様に我々一般社会でも予防がもたらす経済、社会的効果に注目してビッグデータを活用をした予防への取組みが重要だと考えます。

働く人、すなわち勤労者の肩こり・腰痛問題は作業効率の低下など労働生産性の低下に結びつき産業、医療に関わる費用の増加につながり社会全体の経済的損失を招きます。

予防に関する重要性は既に認知されておりビッグデータのような多くの情報があればあるほど、予防に関する取組み効果は更に高まるでしょう。

当ブログのメインテーマである働く人の肩こり・腰痛予防ビッグデータのような多くの測定要素が多ければ多いほど効果的なアプローチが可能になります。

その測定要素に関係する整体、睡眠、メンタルヘルス、姿勢など多角的見地からアプローチした多彩な健康情報やホントに使える健康グッズ、予防・療法をご紹介し一人でも多くのお悩みを解消する手助けになればと願います。

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