「ロコモ」「フレイル」「サルコぺニア」って知ってますか?

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思ったより浸透しない3つの言葉

高齢化社会が進んでいる中、ここ10年で高齢者に関連した医療・介護で使われるカタカナ語が増えましたね。

このような単語は医療・介護分野に携わるケアする側にとっては大分定着しているようですが、ケアされる側やその家族、更にそのような関与が少ない一般人にはこの言葉はあまり浸透している印象はありません。

そこで今回は、代表的な3つの言葉「ロコモ」「サルコぺニア」「フレイル」についての解説と使う意義について考えていこうと思います。

まずは代表的なこの3つの言葉についての定義などを説明します。

ロコモティブシンドローム

2007年、日本整形外科学会が超高齢社会を迎えた日本の未来を見据え、提唱したもので筋肉や骨、関節、軟骨、椎間板といった運動器の障害によって歩行や立ち座りなどの日常生活に障害を来たしている状態のことをいい要介護になったり、要介護になる危険の高い状態になったりすることをいいます。

サルコペニア

1989年にローゼンベルク博士によって提唱された造語で、” Sarco” とはラテン語で筋肉、” Penia” とは同じく減少を示す言葉です。2010年に発表された欧州老年医学会(EWGSOP)による定義では「筋量と筋力の進行性かつ全身性の減少に特徴づけられる症候群で、身体機能障害、QOL(生活の質)低下、死のリスクを伴うもの」と定めています。これは加齢に伴う筋肉量の減少に加え、握力や歩行速度の低下など身体機能的衰えの意味合いも含まれます。

フレイル

日本老年医学会が2014年5月に提唱し「高齢期に生理的予備能が低下することでストレスに対する脆弱性がこう進し、生活機能障害、要介護状態、死亡などの転帰に陥りやすい状態。筋力の低下により動作の俊敏性が失われて転倒しやすくなるような身体的問題のみならず、認知機能障害やうつなどの精神・心理的問題、独居や経済的困窮などの社会的問題を含む概念」と定義しています。

それぞれの言葉をさらに要約すると、、、

ロコモ=骨や関節、筋肉などの運動器の衰え

サルコペニア=筋肉量の低下と筋肉機能に関連する身体能力の低下

フレイル=身体機能だけでなく精神や心理、生活環境なども含めた総合的なの衰えの状態

これらの言葉はいずれも、高齢者の心身の衰えの状態などを定義した内容になっており、それぞれ微妙な意味合いが分かれています。

これらの言葉を使う意味は社会啓発

これら言葉を使用した医学論文や情報誌などでは当たり前のように使われていたり、一般的には新聞やテレビなどでも時折見かけられますが、対象となる高齢者自身にはあまり浸透してない印象です。

そもそもこの言葉を使う意義はいったいなんなのでしょうか?

その代表としてフレイルに関してお話しすると、フレイルとはそもそも海外の老年医学の分野で使用されているFrailty(フレイルティ)」に対する日本語訳です。

日本老年医学会は高齢者において起こりやすい「Frailty」に対し、本来直訳すると「虚弱」や「老衰」、「脆弱」となってしまい言葉の印象として、マイナスのイメージが先行してしまい正しく介入すれば戻るという意味があること強調するため議論の末「フレイル」と共通した日本語訳にしています。

同学会がこの言葉を定義した理由に「Frailty」の認知度を高め、予防の重要性を広く啓発する目的があるそうです。

この例のように、これら3つのカタカナ語は高齢者自身やその家族、社会全体への意識啓発のため、今まで使ってこなかった言葉を使い注目を集め、浸透させる狙いがあるのでしょう。

現状は医療係の専門家が論文やテレビマスコミにおいて用い、医療・介護機関が説明や職種間の伝達の効率化などの共通言語として活用されてる印象です。

正しい意味を理解しもっと広げよう!

一般的には言葉の響きは面白いし覚え易いと思いますので、高齢者に関わる側もこの言葉の意味をしっかり理解しどんどん使ったり、多くの健康番組でもこの言葉をもっと意識的に多く取り上げてもらい、言葉の露出が増えていけば良いと思われます。

それにより、高齢者やそれに関連する医療・介護への関心が高まり社会全体の知識・意識向上につなげるきっかけになれば良いですね。

以下3つの言葉に関連したサイトのリンクを貼っておきますので、興味や知識を深めたい方は是非ご覧ください。

・日本整形外科学会公認 予防啓発公式サイト

ロコモ チャレンジ! 「ロコモ」とは?

・公益財団法人長寿科学振興財団が運営しているウェブサイト

サルコぺニアとは? フレイル診断やチェック方法

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