いつのまにか骨折ってなんだ!?①以前より手術を受ける高齢者は増えました。

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この言葉いつの間にか定着してました

いつのまにか骨折(非外傷性の圧迫骨折)という言葉は今では大分定着し、知らない方はあまりおられないでしょう。

いつのまにか骨折とは正式には、腰椎の圧迫骨折のことを指します。

十数年前の整骨院勤務の頃、非外傷性の圧迫骨折という言葉をチラホラ耳にするようになりましたが、それより以前はこの言葉は使われていませんでした。

当時まだいつのまにか骨折が浸透していなかったのもありましたが、今では非外傷性の圧迫骨折と診断がつく所見でも、当時は骨折としなかったのには理由があります。

圧迫骨折といえばケガ

整形外科勤務時代、当時圧迫骨折と言えば転倒や転落により尻もちをついた際に起こる典型的なケガのことを言っていました。

高齢者の腰痛治療に多く携わり、レントゲン読影を多くこなしましたが所見上、腰椎が潰れていたり中には完全に椎体が消失するような症例もありました。

しかし、当時は骨折という言葉は使わず、骨粗鬆症による変形の延長によるものという認識の上、患者さんにも説明をしていました。

なぜなら外傷性の圧迫骨折の場合は、初期には絶対安静が基本で、その後も体幹の胸から下をコルセットでガチガチに2~3ヶ月固定しますので短期の入院をしなければなりません。

このように、圧迫骨折イコールかなりの重症なケガという認識のため、当時は骨折とい言葉は使いませんでした。

あまりにも簡単に骨折と診断が出る

しかし、今では高齢者の腰痛悪化で受診した場合、あまりにも簡単に圧迫骨折の診断がつく印象です。

しかも、手術になる場合も多くあります。

関わった利用者や患者さんが、安易に手術してしまうとなんとも言えません。

中には基本である保存療法を考慮せず、即手術なんて例もあり疑問を感じたことも少なくありません。

そりゃ骨折と聞くと恐怖心があおられ、手術のすすめも同意する確率は上がりますよね。

20年以上高齢者の腰痛治療に携わってきた経験から、手術を受けた方達の中には痛みが再発したり、あまりよくなっていない方も多く見受けられます。(もっともそういう方達が治療院を頼りに来院するので)

しかも、ひと昔前の手術と言えば背骨に金具を入れる大がかりな手術で、傷口や背骨のでっばりなど触ると痛々しいものでした。

「ここまでやって再発?」なんて思ったことも多々ありました。

手術や注射など治療の選択肢の増加

今では、経皮的椎体形成術など侵襲性が低い手術が多くなり手術の選択肢も増えました。

しかし、この経皮的椎体形成術も効果を否定する学術研究報告もあります。

そもそも、腰に限らず整形外科分野の手術はエビデンスベースの発想が欠如しているとするドクターもいるくらいなので、安易に手術に頼るのはいかがなものでしょうか。

この手術を研究する論文の比較検討の対象は、簡単に言うと手術保存療法との比較です。

であれば、確たるエビデンスがなければわざわざ手術をしなくても保存療法でよいのでは?と思わずにはいられません。

あくまで、保存療法しか知らない立場で経験上話しているので手術に否定的になっていますが、やはり手術の役割は重要視するべきでしょう。

それには、的確な診断により症状がホントに骨が悪いのか筋肉、関節の影響は少なくないのか、しっかり鑑別できれば良いのですが、、、

その診断がある程度確証があり、基本どおり3ヶ月は保存療法をしっかり行った上で手術の選択肢を選んでほしいですね。

最後に、、、

いくら高齢でも背骨の圧迫骨折は保存療法で良くなる例がたいへん多いことは明らかです。

骨折と聞いて怖がらず、即手術という選択を迫られても、基本は保存療法が優先で3ヶ月~6か月過ぎても症状が良くならない例に対して、手術適応になることを抑えて良い選択をされたらよいでしょう。

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